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Webメディアのディレクション

使用した技術やツール

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概要

競艇の予想を販売するサービス(以下、競艇予想サイト)のレビューを主とする、Webメディアのディレクションを行ないました。

当プロジェクトは、私が2020年10月~2023年3月に在籍していた会社で、2021年2月~2023年3月に参画していました。

Webメディアの内容

100種類以上存在している競艇予想サイトごとの使い方や運営者の情報、予想の内容や予想の実践結果などをまとめたレビュー記事を主に掲載していました。

レビュー記事のほかに、主に以下のコンテンツを掲載していました。

  • 競艇予想サイトおすすめランキング
  • 競艇予想サイト予想成績ランキング
  • 競艇予想サイトクチコミランキング
  • 競艇に関するニュース
  • 競艇のはじめ方や用語の解説などのコラム
  • 選手の戦績やプライベートな情報などをまとめた記事
  • 競艇場ごとのコースの特徴や予想のコツなどをまとめた記事
  • 競艇に関する情報を発信するインフルエンサーを紹介する記事

ビジネスモデル

当Webメディアに設置された競艇予想サイトへのリンクから競艇予想サイトへ遷移したユーザーが、競艇予想サイトに課金をする度に、競艇予想サイトから紹介料を頂戴していました。

PV数

2021年6月~2023年3月は月平均4万PVでした。

目的

  • 売上の発生と増加
  • 「競艇予想サイト」や「競艇予想サイト 予想」、「競艇予想サイト クチコミ」などのキーワードによる検索順位の向上

参画当初の状態

  • Webメディアが完成まで5割で、リリースされていない状態
  • 売上が0円

担当業務一覧

  • Webメディアの実装と公開
  • コンテンツの企画
  • 売上の管理
  • アクセス数や各種のイベントの発生回数、検索順位などの計測と分析
  • LINEアカウントから、週に1~2回の頻度でメッセージを配信
  • デザイナー、エンジニア、ライターの業務の管理
  • デザイン、エンジニアリング、ライティング

プロジェクト完了後の効果

毎月の売上が300万円以上になる

2022年6月~2023年3月の間、月の売上が300万~550万円になるまで売上を増加しました。

検索順位が最高4位まで上昇

2022年6月~2022年11月ごろにキーワード「競艇予想サイト」で4~6位になりました。

2022年12月ごろから順位が少し落ちてしまいましたが、2023年3月ごろまでは11~15位に表示されるようになりました。

また、「競艇予想サイト 予想」や「競艇予想サイト クチコミ」など、「競艇予想サイト」に関連するキーワードが11~15位以内になりました。

プロジェクト完了までの時系列

  1. 2020年10月~2020年11月:Webメディアの作成に参画、Webメディアの実装
  2. 2020年12月:Webメディアをリリース
  3. 2021年2月:Webメディアのディレクションを担当
  4. 2021年5月:売上発生
  5. 2021年10月:月100万円以上の売上の発生
  6. ただし、2021年10月が飛びぬけて売上がよく、以降は100万円を下回る月がありました。
  7. 2022年5月:「競艇予想サイトおすすめランキング」ページに施策を実施
  8. 2022年6月:キーワード「競艇予想サイト」で検索順位が4~6位になる
  9. 2022年6月以降:毎月の売上が300万円~550万円まで増加

施策の決定

以下の理由により「競艇予想サイト」というキーワードで、「競艇予想サイトおすすめランキング」ページの検索順位の向上を狙うことにしました。

  • 上位表示が狙えそうなキーワードの内、「競艇予想サイト」の検索ボリュームが多かったため
  • 紹介料が高いサイトを最も推しやすいページが、「競艇予想サイトおすすめランキング」のため

2021年2月に私がディレクションを担当して以降、様々な種類のコンテンツの作成と拡充を行なうことで、様々なキーワードで徐々に検索順位を上げていきました。

ならびに、検索順位の向上により3カ月ほどで売上が発生するようになりました。

しかし、売上は少なく不安定であったため、安定して高い売上を生むページを生む必要があると考えました。

そこで、紹介料が高い競艇予想サイトに課金しやすいページが、検索ボリュームが大きいキーワードで検索結果の上位に表示されることで、安定して高い売上を生むことができると考えました。

施策前の状態

キーワード「競艇予想サイト」で「競艇予想サイトおすすめランキング」ページの検索順位は、40~60位でした。

キーワードの選定

「競艇予想サイト」よりも「競艇」や「競艇 予想」などのキーワードの方が検索ボリュームが大きいですが、それらのキーワードによる検索結果の10位以内はボートレース公式や競艇場ごとの公式サイトが占めていました。

権威性を重視すると言われるGoogleの検索結果において、掲載順位で公式サイトを抜くことが難しいことと、前述のキーワードで11位~20位になったとしてもクリック率が低いと考えたため、上位表示できそうなキーワードの中で検索ボリュームが大きい「競艇予想サイト」を選定しました。

ページの選定

効果を得られやすいことと効果の測定を行いやすいと考え、PV数が多いページに施策を実施することにしました。

当時PV数が多かったページは以下の通りです。

  • 競艇予想サイトおすすめランキング
  • 競艇予想サイト予想成績ランキング
  • 競艇予想サイトクチコミランキング

いずれもランキングを掲載するページなので、それぞれのランキングの上位に紹介料が高いサイトを表示することで売上の増加に繋がると考えました。

ただし、「競艇予想サイト予想成績ランキング」や「競艇予想サイトクチコミランキング」の順位の算出は機械的に行なっていたため、ランキングの操作には限界がありました。

対して「競艇予想サイトおすすめランキング」の順位は手動で設定していたため、紹介料が高いサイトを推しやすいことから、「競艇予想サイトおすすめランキング」ページで、前述のキーワードで検索結果の上位表示を目指すことにしました。

施策内容一覧

  • ページ内にキーワードを複数追加
  • 文字サイズと文字間を大きくする
  • サイトごとに表示する情報の追加
  • リンクに見えないリンクを削除
  • PageSpeed Insightsのスコアの向上

ページ内にキーワードを複数追加

ページ内の以下の部分に、キーワード「競艇予想サイト」をできるだけ多く追加しました。

  • h2とh3
  • head titleとhead description
  • 本文

当初は複数あるh2やh3に、キーワード「競艇予想サイト」が入っていない箇所がありました。

そのため全てのh2とh3に、少々不自然な文章になりながらもキーワードを入れました。

同様にhead titleやhead descriptionや本文などにも、文章が少々不自然になることを飲み込みつつ、キーワードを配置しました。

また、本文が非常に少なく淡々とランキングを表示するだけだったので、「競艇予想サイトとは」や「競艇予想サイトの使い方」などの見出しで、テキストを5,000文字ほど追加しました。

文字サイズと文字間を大きくする

施策前はfont-sizeが15pxでline-heightが1.6でした。

前述のテキスト量の追加に伴い個人的にページが窮屈に感じたことと、キーワード「競艇予想サイト」で1位表示される競合ページのfont-sizeが16pxでline-heightが1.8だったため、当Webメディアのfont-sizeも16pxに変更しました。

また、競合ページよりも読みやすくなるようにと考え、line-heightを2に変更しました。

サイトごとに表示する情報の追加

「競艇予想サイトおすすめランキング」では以下のイメージ画像のように、順位とサイト名に併せて的中率や使いやすさなどのスコアや、おすすめポイントのテキストを表示していました。

画像

以上のサイトごとの情報に加えて、以下の目的で情報を追加しました。

  • 直近一週間でサイトが予想して的中したレースと獲得額の一覧
  • どれだけの頻度で予想を当てて、どれだけ稼げるかを表すため
  • 的中した予想の内容が分かる画像
  • 本当に予想したことを証明するため
  • 営業時間
  • 問い合わせがいつできるかを案内するため
  • 最も安い予想の名前と価格
  • 課金するハードルを下げるため
  • 良い評価を与えたクチコミを3つ
  • サイトに対する信用度を上げるため

リンクに見えないリンクを削除

当初は押せる範囲が大きく、押せる要素が多い方が「競艇予想サイトを使いたい」や「レビュー記事をよみたい」といった要求に応えやすい考えました。

そのためリンクの範囲をテキストやボダンだけに留めず、画像やテキスト全体まで拡張していました。

イメージとしては、前述の以下のイメージ画像の赤枠部分まで、リンクの範囲を設定していました。

画像

しかし、複数人から「ユーザーがリンクを押したつもりが無いにも関わらずページが遷移してしまい、ストレスになるのではないか」という主旨のフィードバックをもらったため、リンクに見えない要素に設定したリンクを削除しました。

PageSpeed Insightsのスコアの向上

競艇予想サイトごとに予想の的中率や使いやすさなどをスコアとして設定し、Chart.jsでレーダーチャートにしてスコアを表示していました。

しかし、Chart.jsの読込によってPageSpeed Insightsのスコアを下げていたため、Chart.jsの使用をやめて、代わりにHTMLとCSSのみでスコアを表示するようにしました。

ただし、HTMLとCSSのみでレーダーチャートを表示することが難しかったため、棒グラフに変更しました。

施策後の推移

2022年の5月上旬から5月中旬にかけて前述の施策を行ないましたが、5月下旬から6月上旬の間にキーワード「競艇予想サイト」で検索順位が4~6位になりました。

前述の施策を一挙に実施したため、どの施策が特に効果があったかは不明ですが、以下が要因と推察しました。

  • ページのコンテンツ量が増えた
  • ページにキーワードが増えた
  • ユーザービリティが向上した
  • 2022年5月下旬に行なわれた、Googleのコアアップデートによる影響

また、上記の影響か「競艇予想サイト 予想」や「競艇予想サイト クチコミ」などの「競艇予想サイト」に関連するキーワードでも、「競艇予想サイト予想成績ランキング」ページや「競艇予想サイトクチコミランキング」ページなどの掲載順位が徐々に上がっていき、安定して15位以内に掲載されるまでになりました。

2022年6月の売上は300万円を超えて、以降の月の売上が300~550万円を推移するようになったので、当Webメディアにおいては当施策が売上増加に最も寄与しました。

売上増加にあまり貢献しなかった施策

LINEアカウントの運用

WebメディアのLINEアカウントを開設して、新たに発見した競艇予想サイトの情報や、オススメの競艇予想サイトの予想などを、週に1~2回の頻度で配信していました。

LINEの友だち数は最も多い時で約600人でした。

LINEで配信していた内容は以下の通りです。

  • 競艇予想サイトの名前
  • その競艇予想サイトの予想が的中したことの報告と獲得金額
  • その競艇予想サイトで、いま使うといい予想の情報
  • その競艇予想サイトのレビュー記事のリンク
  • 競艇予想サイトのリンクを配信すると、LINEによってアカウントを停止させられる可能性が高くなるため、レビュー記事のリンクを配信していました。

上記の内容を配信することで、配信した日はレビュー記事と競艇予想サイトのPV数が非常に増加しました。

しかし、上記の配信によって競艇予想サイトまで遷移するものの課金までするユーザーは少なく、LINEの配信は売上増加に大きな貢献はしませんでした。

PageSpeed Insightsのスコアの向上

前述の「競艇予想サイトおすすめランキング」ページの検索順位が向上した施策の内、「PageSpeed Insightsのスコアの向上」は他のページでも行なえる施策であると考え、Webメディア全体でスコアの向上を行ないました。

スコアの向上のために実施した内容は以下の通りです。

  • 動的ページを静的ページ化し、定期的に再生成するように変更
  • HTMLタグの削減
  • ライブラリの削減
  • 画像最適化関数の作成
  • JPGまたはPNGをWebPに変換して、画面サイズに合わせてリサイズする関数です。
  • ページ上部に表示されるimgタグにdecoding="async"を設定
  • ページ上部に表示されないimgタグにloading="lazy"を設定
  • ページに埋め込んだYouTubeの遅延読込
  • ページ遷移後は動画のサムネイルのみを表示して、サムネイルをクリックすることで動画を読み込むように変更しました。

上記の変更によりWebメディア全体のスコアが向上しましたが、スコアの向上によるWebメディア全体の検索順位の向上は見受けられませんでした。